1月 29 2012
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尼僧が言う。「私たちの仕事は不幸な方のために働くことです。だからこの世から不幸な人がいなくなったら私たちの仕事はなくなってしまうので、顧客としてとっておくことが大事です。わかりましたね?」
—— 桐島いつみ『まっかな人間像』、第1巻より。
このネタは、意外に深い内容を含んでいる。たいていの宗教団体、自助グループは、会員数増加に努め、あるいはメンバの多さを誇り、退会者に対して純真でない。これは何を意味しているか?
信じる者は救われる、と仮定しよう。「救い」というものが完了するなら、救われた者は、もはやそこにいる必要がない。すなわち信者である必要は、なくなる。救いを完了できないなら、その団体は「看板に偽りあり」で、時に有害ですらあろう。図式的にいえば、相手が救済され独立し、去ってゆくことを、救済団体は喜ぶべきなのだが。
この問題の本質は「大乗」が可能なのか、ということだ(「妖精の国からのお知らせ」付録参照)。